ハンチングの上手なコーディネート
元々、ハンチングは19世紀のイギリスの上流階級で始まりました。イギリス貴族の、乗馬や狩猟といった激しいスポーツ用の帽子…それがハンチングです。やがて、ハンチングは労働者階級に広まり、現在はファッションアイテムとして認知されるようになりました。ハンチングが放つ、トラッドかつシックでありながら、どことなくスポーティーなイメージは、この長い歴史の中で育まれたものなのです。貴族のスポーツ用だった名残か、他の帽子より素材のバリエーションが豊富なのがハンチングの特徴です。ウール・ツイート・コーデュロイ・レザー、ニット…etc。その季節やシチュエーションにあわせて、マテリアル感で選ぶことも楽しみの1つでしょう。
非常にトラッドなテイストのハンチングですが、1つ注意しなければならないのは、若干落ち着いて見られる傾向があることです。それを逆手にとって、イタリアのメンズファッションのような、斬新な色使いのスタイルを締める役割にもよく重宝されます。今回は、ハンチングを着こなす上で、絶対に外せない2つの要素からコーディネートを組み立てていきましょう。
まず1つ目は、スポーティーなテイストでコーディネートをまとめること。定番の組み合わせはポロシャツです。シックに黒やグレーを選んでもいいですが、差し色となるクリアなカラーをチョイスすると、ぐっと上級者感が出ます。
↑を通販するならSPUTNICKS
パーカーやジップアップブルゾンなどの、ユルいアウターとの相性も悪くありません。
↑を通販するならインフォアブソ
これに、2014年のトレンド要素であるバミューダや、カーゴパンツなど、ワークテイストを含むボトムとあわせてもらうことで、ハンチングとのコーディネートの統一感・バランスがとりやすいと思います。
2つ目の要素は、イギリスのトラッドスタイルを程よく意識して、コーディネートを組み立てること。ハンチングと、ブリティッシュトラッドなスタイルは、ハズしようがない鉄板コーディネートです。ですが、ジャケットやアーガイル柄のベストを使った、ともすれば固く落ち着きがちなブリティッシュトラッドの要素を、いかにカジュアルに崩すか。
↑を通販するならSPUTNICKS
それがこのコーディネートの肝でしょう。ジャケット+トラッドなインナーに、ボトムは出来ればデニム、それもロールアップやダメージ加工等、ボーイッシュさが感じさせるものをチョイスしてみましょう。落ち着き感を上手く抜くコツです。
↑を通販するならSPUTNICKS
また、ブリティッシュトラッドに乗っ取り、サスペンダーやマフラーなど、ちょっとした小物を取り入れることも、ハイセンスさにつながっていきます。
ハンチングは、長くメンズファッションのカジュアルな帽子の代表でした。現在はその背景やテイストが、コーディネートに程よい刺激を与えるアイテムとして注目を集めています。ハンチングがもつ、ブリティッシュトラッドさを程よく取り入れて、ちょっと様になるコーディネートを楽しんでみてください。
関連ページ
- ニット帽の上手なコーディネート
- ニット帽が冬のアイテムである、という概念は過去のものになりました。今やシーズンを問わないファッションと認識され、コーディネートには欠かせない定番のキーアイテムとして、その存在感をますます増しています。
- ソフトハット(中折れ帽)のコーディネート
- スタイリングにかかせない要素には、実に様々なものがあります。その中でも、特にメンズのコーディネートに華を添えてくれるのが、帽子のバリエーションです。
- マウンテンハットの上手なコーディネート
- マウンテンハットを、皆さんはご存知でしょうか。帽子のクラウン(山なりになった部分)がゴツゴツとしていて、見る角度によって形がまるで違う。
- キャップの上手なコーディネート
- 一口にキャップといっても、実は様々なテイストのキャップがあります。ここ数年で人気が大爆発しているNew Eraに代表されるベースボールタイプのものや、ゴルフ、アウトドアに多いワイドタイプ、また男らしいワイルドさが魅力のワークキャップなどなど。